十八盛酒造
感性を磨き微生物が喜ぶ「職人」の酒造り
1785 年に創業した十八盛酒造は、岡山県倉敷市の海近くに位置する酒蔵です。
由加山蓮台寺の鳥居
元々は、蔵の裏側にある「由加山蓮台寺(ゆがさん れんだいじ)」が舟の守護神として崇敬されていて、蔵がその参道口にあったことから、神に祀るお酒として酒造りが始まりました。今なお残る蔵の玄関口は、江戸時代に建てられたものがそのまま使われています。
江戸時代から変わらない蔵の玄関口
酒造りの本質は微生物を生かすこと
杜氏を務める石合さんは、大学で酒造りを学んだ訳ではなく、工学系の大学を卒業しブラウン管の開発に携わっていたため、蔵に戻った時は酒造りは全くの素人。三人兄弟の末っ子でしたが、一番商売に向いているという理由で声がかかったのがきっかけだったそうです。
石合敬三社長
杜氏になってから酒造りを学んだという杜氏は、研究を重ねて酒造りを学んでいくうちに、すっかり酒造りにハマったと言います。継いだ当初は、まず品質を上げて自分自身が納得のいく味わいを造ることが一番だったそうですが、ある程度納得した味わいになった時に次にたどり着いたのが「酒造りの本質とは」でした。本質をとことん考え尽くしたら、自然に任せて微生物を元気に生かす方向性に変わっていき、同時に自分の感性を研ぎ澄ませてそれに沿って作る、職人の境地に入ったそうです。微生物も人と一緒で食べて育つ。予想しない動きをする時もあるので、探究心が止まらなくなるのだとか。
強い信念はお酒を通して人に伝わる
岡山は温暖で天気の良い日が多いことから、「晴れの国」と呼ばれています。この気候が米作りに向いていて、品質の良いお米が収穫できることもあり、全て地元の酒米を使って酒造りをしています。酒質は、旨味やミネラルを感じつつ、軽いタッチで飲める味わいで、酸があって骨格のある、でも重くない味わいとなっています。目標を持って強い信念を持つ造り手に飲み手がついてくると考え、真面目に酒造りに向き合っています。
山と海に囲まれた場所に位置する
酒造りの話になると探究心が止まらなくてワクワクする、と楽しく真摯に酒と向き合う杜氏が造る「Fluffy Umami」は、飲みやすくて気づいたら1本空いてしまうそんなお酒です。気取らない毎日の夕飯と一緒にどうぞ。
From Head of brewer
どんな温度帯でも楽しめるお酒。雄町の味わいを感じてください。
万能でなんでも合う懐の深いお酒なので、タコのマリネ、カプレーゼ、チーズなどの洋食にもバッチリです。