日本酒のテイスティングは、色や香り、味わいの特徴を言葉で表現するもので、「きき酒」ともいいます。 テイスティングと聞くと難しそうと感じるかもしれませんが、実はちょっとしたコツを知るだけで誰でも実践できます。
テイスティングを身につけると、香り・味わい共に自分の好みを正しく把握できるので、今後の日本酒選びに役立ちます。
テイスティング の4つのステップ
①色をチェック
熟成度合いや製造方法によって色は変わり、味わいも色ごとに傾向があります。
レモン色…お米の旨味を感じるタイプ
アンバー…熟成されていて、どっしりとした骨太タイプ
②香りをチェック
前のページを参考にしてどんな香りを感じるかチェック ③味をチェック 一口含んだら、お酒のテクスチャー、味わいをチェック。
その時に特に注目したい点がこちら!
・Sweetness ・Acidity ・Umami
甘さを感じるのか、清涼感を感じるのか。
お酒を口内全体に行き渡らせてみて。舌の端にちょっとピリっとした感じを受けたら酸味があるということ。
旨味は、発酵中に作り出されたアミノ酸が由来になっている味わいです。チーズや醤油などの発酵食品と近い味わいです。
アミノ酸が多ければ旨味は強い、少なければ旨味は弱いと判断できます。
ちなみに、口にお酒を含んだあと、口内に空気を入れて舌の上で転がすように空気と混ぜるとより味わいや香りが感じやすくなります。
Dry/辛口…甘みが少なくスッキリしたお酒
Sweet/甘口…口の中で果実やパンのような優しい甘さを感じるお酒。ジュースのような極端な甘さを表すわけではない。
Crisp、Sharp/キレがある…後味がすっと消えてなくなるお酒
Light、Clean/淡麗→爽快感のある飲みやすいお酒
Aromatic、Fragrant/香り高い…果実や花などを感じつ華やかなお酒
Full-bodied、Rich/コクがある…甘み酸味苦味などの複数の味わいを感じ、ボディがしっかりしているお酒
Mellow、savory/芳醇…果実の熟れたようなトロッとしたお酒や焼いたパンのような香ばしさがあるお酒
④余韻をチェック
飲み込んだあとに口内に残る香りや味わい、余韻を感じましょう! 甘さや酸味を感じやすいのか、嗅いだときの香りとは違う印象を受けるのか。 余韻が短く「キレがいい」と感じるのか。などの点を気にしてみましょう。